何年経ってもお客が離れていかない店づくり

夢を実現して自分のお店をオープン。

開店当初、お客がたくさん来てくれていた。

このまま美味しいパンさえ作り続けていれば、
お客は来てくれる・・・はず。
そう信じていた。

ところが現状は、毎年々お客は減り続けている。

割引イベントやチラシをまけば、一時的にお客は戻ってくる。

でもそれも長くは続かない。

確かに、不景気や、少子化、ライバル店の出現など
お客の減る要因をあげるときりがない。

でも、そんな中で、お客が増え続けているお店がある。

兵庫県の武庫之荘にある
ベーカリーショップ「パン・ド・ミー」だ。

佐野社長は言う。

「新商品を開発したり、感じのいい接客は、もちろん大切です。
でも、重要なのは、お店にまず一歩入ってもらうことなんです。
だって、入ってもらわないと、せっかくの工夫も努力も
分かってもらえませんから。」

お客を呼ぶ込むための手段として、
折込広告や、街頭でのちらしの配布、
店頭の陳列(デコレーション)を工夫したり、
呼び込みなど色々ある。

さらに、佐野社長は「お店のリニューアル」も
その手段であると言う。

「基本的にお客さんは、新しいものが好きなんですよ。
誰だって同じパターンが続くと飽きるでしょ。

例えば、パンも人気定番と、季節折々の素材を活かしたものなどを
取りそろえておかないと、「この店は、いつ来ても同じだ」と思ってしまう。

お店のつくりも、そうなんですよ。
近くに新しいお店ができたら、「一度のぞいてみよう」って気持ちになるでしょ。
誰だって新しいお店は気になりますからね。

だから、飽きられないために、お店のリニューアルも必要だと思うんです。
私はその周期をだいたい5年と考えています。」

 

一言で言えば「戦略的なリニューアル」だ。

通常リニューアルというと、設備の劣化を修繕することが目的となり
建物の耐用年数を考慮して行う。

しかし、佐野社長が行っているリニューアルは、
お客様に「お店の中をのぞいてみたい」という気持ちを起こさせるモノ。

そう、リニューアルは、お客さまを継続的に集めるための1つの方法。

繁盛店「パン・ド・ミー」は、定期的なリニューアルで
効果的にお客を集めている。

地域で1番のベーカリーショップ成功事例だ。